最後までゴールを目指したが・・・
【日本 1-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ キリンカップ決勝】
キリンカップ決勝が7日に行われ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表はボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦し、1-2で敗れた。
GKには西川周作、最終ラインは左から長友佑都、森重真人、吉田麻也、酒井高徳が並ぶ。中盤はキャプテンの長谷部誠と柏木陽介がダブルボランチを組み、清武弘嗣がトップ下を務めた。右サイドには浅野拓磨が名を連ね、宇佐美貴史が左に入った。そして、1トップの位置には岡崎慎司。本田圭佑は2戦続けて先発を外れ、ブルガリア戦で負傷した香川真司も控えに回ることになった。
試合開始と同時に日本が相手陣内に攻め込むも、最初のチャンスはボスニア。2分、ジュリッチに強烈なヘディングシュートを放たれるも、西川が反応して事無きを得る。
ボスニアは最終ラインを高く設定し、全体をコンパクトに保つ。また球際でも強さを発揮し、デュエルでも日本を上回っていく。高い位置からのプレスにも迫力がある。10分、ハイロビッチが右からカットインし、左足でシュートを放つも西川がセーブする。
日本は12分、こぼれ球を拾った宇佐美が右足でコースを狙ったシュートを放つもGKに阻まれる。15分には宇佐美が左サイドでタメを作り、長谷部の縦パスから清武がPA内で前を向いてシュート。しかし、GKに触られてクロスバーに直撃しゴールならず。さらに25分、宇佐美の正確なクロスに浅野が飛び込むもミートできなかった。直後にはCKから森重が頭で合わせるも、これはGK正面。
それでも28分、日本が均衡を破る。左サイドから宇佐美がドリブルでPA内に侵入すると、ラストパスを清武が決めて先制点を奪った。
しかし直後の29分、ボスニアが同点に追いつく。裏に抜け出したホジッチがヘディングシュートを放つと、これは西川にブロックされるもジュリッチが押し込み、試合を振り出しに戻した。さらに前半アディショナルタイムにはメドゥニャニンが直接FKを狙ったが、惜しくもクロスバーに阻まれた。
1-1で迎えた後半は、日本は柏木に代えて遠藤航を投入する。遠藤はそのままボランチの一角に入った。
日本は相手の高いディフェンラインの裏を積極的に狙っていくも、なかなか相手の守備網を突破できない。また、抜け出しかけてもオフサイドにかかってしまう。
すると66分、スコアを動かしたのはボスニアだった。直前に途中出場となったステバノビッチがファーストプレーで右サイドを抜けると、中に持ち込みながらラストパスを送り、ジュリッチが冷静に決めた。
逆転を許し追いかける展開となった日本は70分、長友に代えて槙野智章を投入する。さらに74分、宇佐美に代えて小林祐希をピッチに送り込む。小林祐はこれがA代表デビューとなった。
小林祐は78分、味方とのワンツーからシュートを放つ。日本は79分、岡崎に代えて金崎夢生を投入した。87分、小林祐の浮き球のパスに浅野が抜け出すも、クロスは相手にブロックされた。直後に日本は長谷部に代えて小林悠を投入する。
最後までゴールを目指したものの、ネットを揺らすことはできず。そして、試合はこのまま終了。日本はボスニア・ヘルツェゴビナに1-2で敗れ、優勝を逃すこととなった。
【得点者】
28分 1-0 清武弘嗣(日本代表)
29分 1-1 ジュリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
66分 1-2 ジュリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
【了】