岡崎への尊敬を隠さない浅野
左ひざ裏負傷の本田圭佑(ミラン)と右わき腹痛の香川真司(ドルトムント)の両エースが5・6日の2日間、連続でトレーニングを欠席し、欠場が確実になった7日のキリンカップ決勝、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田)。
となると、やはり攻撃陣をけん引しなければならないのは、日本代表通算101試合出場・49ゴールという傑出した実績を持つ岡崎慎司(レスター)しかいない。彼が1トップに入るのはほぼ間違いないだけに、岡崎を軸としたFW陣の連携を模索する必要がある。
6日夕方、大阪市内で行われた非公開の前日練習では、岡崎の後の2列目に右から浅野拓磨(広島)、清武弘嗣(ハノーファー)、宇佐美貴史(G大阪)が入った模様。この並びが本当に先発するかどうかは未知数だが、岡崎と浅野が長い時間、同時にプレーする可能性が出てきたのは1つの事実と言える。
「サンフレッチェの先輩も『代表では本田や香川が騒がれることが多いけど、一番すごいのはオカちゃんやで』って。それは自分も代表戦見たりして分かっている。飛びぬけたうまさがなくても、あそこまで通用するのはホントにすごい。ハードワークナンバーワンなのは間違いないですし、見ていて教わる部分は多いです」とかつて浅野は岡崎への憧れと尊敬を口にしたことがある。
足の速さの違いはあるにせよ、2人は動き出しが素早く、相手の裏に飛び出す術に長けていて、泥臭くゴールに向かっていく生粋の点取り屋。高校サッカー出身のタフなメンタリティ含めて共通点は少なくない。
3日のブルガリア戦(豊田)では岡崎が金崎夢生(鹿島)と交代した後に浅野が出てきたため、彼らが同じピッチに立つことはなかったが、今回は新たなコンビ確立へ向けて千載一遇のチャンスが巡ってきそうだ。