チェルシーやジョゼ・モウリーニョ氏を訴えているエヴァ・カルネイロ元女医【写真:Getty Images】
チェルシーの医師を務めていたエヴァ・カルネイロ氏が、クラブとの和解を断り裁判に挑む構えを示したようだ。6日に英紙『スカイスポーツ』が報じている。
ことの発端は、今季の開幕戦となったチェルシー対スウォンジー・シティの一戦。同点で迎えた試合終了間際の場面でエヴァ・カルネイロ氏がピッチに入り、選手の治療を行ったため、当時チェルシーの監督だったジョゼ・モウリーニョ氏が怒りを露わにしていた(選手の治療により一時試合が中断されてしまうため)。その後、モウリーニョ氏はカルネイロ氏をチームから追放し、カルネイロ氏はこれを不服として裁判所に訴えを起こしていた。
同紙によると、裁判所に提出された書類から、クラブ側は和解金として120万ポンド(約1億8700万円)を提示したが、カルネイロ氏は受け取りを拒否していたことが明らかになったとのこと。また、チームへの復帰を促すオファーも複数回に渡って提示していたが、すべて断られたようだ。
カルネイロ氏は退職強要の他に女性差別もあったと訴え、モウリーニョ氏に対して謝罪を要求しているが、未だ望みは叶っていない。裁判は7日から10日ほどかかるとも報じられている。マンチェスター・ユナイテッドの指揮官就任が決まったモウリーニョ氏だが、まだ事件から解放されることはなさそうだ。
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