宇佐美貴史【写真:Getty Images】
日本代表は6日、大阪府内でキリンカップ決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦に向けての前日練習を行った。
試合が行われる市立吹田サッカースタジアムはガンバ大阪の本拠地だ。同クラブに所属する宇佐美貴史だが、ホームでの代表戦に関しては「普通です」と特別な感情はない様子だ。
ブルガリアとの準決勝では途中出場で1ゴールを記録。「ゴール前のチャンスの時、より重要なのは落ち着くこと。あの状況は本当に楽に蹴れていた」と、決定機における冷静さの重要性を改めて感じたようだ。
ボスニアの守備については「上背がある」としつつも、「ピンポイントに質が揃えば、上でもいけると思う」という。それでも「連動した中でスピード感を織り交ぜながらやれれば、崩せる状況は多く出てくる」と地上戦からゴールを奪う意欲を見せた。
この日の練習には本田圭佑と香川真司の姿がなかった。2人の不在は大きな損失だが、宇佐美にとっては自身の価値を高める機会ともいえる。「他の選手が出てもやっぱり同じクオリティを出さないといけない」と意気込む。
「いつまでも頼っているのもどうかと思いますし、出た選手が良さを出して、それぞれの色を出してやれないと話にならないとは思う」
2大エースを欠くことも予想される中、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の期待を受ける宇佐美は決勝でどんなプレーを披露するだろうか。
(取材:元川悦子)
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