遠藤航【写真:Getty Images】
【日本 7-2 ブルガリア キリンカップ】
日本代表は3日、キリンカップサッカー準決勝でブルガリア代表と対戦して7-2で勝利を収めた。
最終スコアだけ見れば大勝だが、決して満足出来る内容ではなかった。前半は4-0で終えたものの、余裕が出てきたところで不用意な2失点。ちょっとした気の緩みがそのまま2つの失点に結びついてしまった。
76分から途中出場した遠藤航は、自身が絡んだ2失点目を悔やむ。「シンプルにもっと寄せないとダメだし、最後滑るか、切り返しもあるというところで悩んでしまった部分もありますが、最後はいききらないとダメだと思う」と一瞬ためらって相手ボールホルダーに寄せきれなかったプレーを猛省した。
大差がついて間延びした状態で投入された遠藤はヴァイッド・ハリルホジッチ監督から「前にいけ」という指示を受けていたが、1点でも取ろうと中盤に人数をかけてくる相手を前にして対応に迷ってしまった。
「前にいくべきか、後ろの選手を見るべきなのかちょっとあいまいになってしまったシーンがありました」と振り返り、「もうちょっと球際でシンプルに自分の良さを出さないといけなかった」と改善点を口にする。
ブルガリア代表の武器はカウンターとわかっていながら、それを封じられず2失点しPKまで与えてしまった。前半のような締まりが失われていた後半に途中出場してどのようにゲームをマネジメントしていくか、という課題を突きつけられた遠藤。次世代の守備の柱はさらなる成長のために絶好のチャンスを得た。
(取材:元川悦子)
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