清武弘嗣【写真:Getty Images】
【日本 7-2 ブルガリア キリンカップ】
日本代表は3日、キリンカップ準決勝でブルガリア代表と対戦し、7-2で勝利した。
背番号13が躍動した。清武弘嗣は「試合前からすごく気合が入っていた」というように、ハリルジャパンの攻撃を司った。
注目された香川真司との同時起用だが、互いに良さを出し合うなど良好な関係性をピッチ上で示した。ふたりとも類まれな攻撃センスを持ち、ヨーロッパで揉まれたことでハリルジャパンの中で違いを生み出せる選手だ。十分に共存可能だと思われるが、清武自身は冷静だ。
「最終的には決めるのは監督。その中で今回何ができたかなと考えると、100点満点ではなかったですけど、ある程度はできたかなっていう感触はある。でも、そこはもう1回冷静に試合を見てみないといけない。色々なシーンがありましたし、もう1回振り返る時間は必要かなと」
それでも、清武と香川が長所を出し合う形でブルガリアを翻弄したのは間違いない。「シュートに行くシーンも多かったし、プレッシャーがきつい時にワンタッチで落とせる人が近くにいるというのは、ボールを失う回数も減るし、相手のプレッシャーを剥がせるというメリットもある」と話す。
また、清武のキャリアを見れば立場的にはチームをけん引することも求められる。本人も「いつまでもアピールというよりは、自分が引っ張っていかないといけない立ち位置であり年齢」と自覚している。
この日は本田圭佑が欠場したが、その中で清武は存在感のあるプレーを披露した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の信頼も厚いだけに、今後もチームの中心的な選手になっていく可能性は十分にあるだろう。
(取材:元川悦子)
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