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日本代表 8年前

岡崎がヴァーディになる。見据えるカズ超え。世界基準FWはただひたすらにゴールを狙う

text by 元川悦子 photo by Getty Images

記録へのこだわり。見据えるカズ超え

岡崎慎司
次なるターゲットは通算得点50の大台だ。岡崎慎司の通算ゴール数は現時点で48【写真:Getty Images】

 3月の2次予選ラストマッチ・シリア戦(埼玉)で国際Aマッチ出場100試合に到達。次なるターゲットは通算得点50の大台だ。岡崎の通算ゴール数は現時点で48。尊敬する三浦知良(横浜FC)が持つ55も視野に入れつつある。

 ただ、最近欧州勢との対戦で彼自身が奪ったゴールは2013年11月のベルギー戦(ブリュッセル)まで遡らなければならない。かつては「アジアからしか点が取れない」と揶揄されたこともあった岡崎だが、2011年2月から欧州にプレー環境を移し、シュツットガルト、マインツ、レスターで6シーズンを戦い、欧州の屈強な男たちとの駆け引きには慣れている。

「海外に行ってからは外国人とやるのはもう慣れた。ヨーロッパの相手がどうとは思わなくなりました。自分もアジア相手じゃなくて、ヨーロッパの相手からまだまだ点を取りたいし、ゴールを積み重ねていきたい。

 1~2年前はあんまり記録にはこだわっていなかったけど、今はできるだけ多くの点を取って自分が日本代表にいた記録を残したいし、その姿を若い選手たちに見てもらいたい」

 岡崎が見るのはあくまでゴール。ヴァーディのようにエゴイスティックにゴールを目指す。

 このブルガリア戦は30歳になってから初めての国際Aマッチ。49歳で現役を続けるカズは見えないほど先を走っているが、そこに追いつくだけの気力と体力、成長への意欲が今の岡崎にはある。レスターで得た経験値の全てを今回のキリンカップで示し、世界基準のFWとはどんなものかを強く認識させることが本人にとってもチームにとっても重要だ。

(取材・文:元川悦子【豊田】)

【了】

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