岡崎から見たヴァーディの良さとは?
「(ヴァーディは)良くも悪くも自分の世界に入っているのが1つのよさ。例えば、大事な場面が来たら自分の世界に入っているんで、外しそうになっても『これ外したらヤバイ』とは頭をよぎらないし、思い切りよく行く。
それにもともとシュートうまいんですよ。シュート練習を見ていても質が高いなと思うし、それを試合でも出せるのは、やっぱり自分の世界に入っているから。FWはそれくらい自分の仕事に集中しなければいけない。いわゆる『エゴイスト』と言われてもしょうがない」と岡崎は規格外の集中力でゴールに突き進む相棒の姿を脳裏に焼きつけている。
レスターでダニー・ドリンクウォーターやヌゴロ・カンテが迷うことなくヴァーディを見て縦パスを送るのと同様、日本代表では長谷部や柏木陽介(浦和)、あるいは香川真司(ドルトムント)は真っ先に岡崎を狙う。
本人もそれを自覚している。「自分も少なからず代表にいる時はそうやってボールを集めてくれるのがあるんで、その立場になった時に決めなきゃいけない責任も出る。次の試合ももちろんゴールを目指します」と話す。
献身的に守備をして、ヴァーディとサポートしていたレスターでの役割とは課せられた仕事が全く違う。だからこそ、彼は目の色を変えてこの一戦に挑むはずだ。
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