ローマ完全移籍へ近づくエル・シャーラウィ【写真:Getty Images】
ミランとローマは、イタリア代表FWステファン・エル・シャーラウィを移籍金1300万ユーロ(約15億円)でローマへ完全移籍させることで合意に至ったようだ。28日にイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』を含む複数のメディアが報じている。
エル・シャーラウィは、昨年に買い取り義務付きレンタルでフランスリーグ1部のモナコへ入団。しかし、同クラブは買い取り権を行使しない決定をしたことで、今年の1月に半年間の買い取り権付きレンタル移籍でローマへ加入することになった。
するとシーズン後半、エル・シャーラウィはローマで16試合に出場して8得点2アシストの大活躍。その活躍がローマを納得させたようだ。後は支払い方法について決めるだけのようで、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOも、同日に「6月21日から22日の間に決まるはずだ」とコメントしている。
現在その支払い方法が問題になっているようで、ミランは一括払いを求めているようだがローマはローンを組みたいようである。しかしながら、昨年にミランがローマからDFアレッシオ・ロマニョーリを2500万ユーロ(約30億円)で獲得した際に5年間のローンを組んだことからも、結局は両者の意見の中間をとることで合意に至る可能性が高いようだ。
古代エジプトの王「ファラオ」を意味する「ファラオーネ」の愛称で親しまれているエル・シャーラウィ。その彼が愛したミランでは“王”なれなかったものの、これからはローマでまさに“王”に相応しい活躍して行くことになるかもしれない。
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