診断
補強診断結果 E
前述のように、獲得した選手はいずれもチームの上積みにはならなかった。それどころか、守備陣の補強は軒並み失敗に終わったことは不調の原因のひとつとされている。
“補強”というのは本来、前年度のチームよりも強化されるから補『強』であるわけで、残念ながら今季のチェルシーは“補強”というよりも“補填”という印象だった。
総合力診断 E
図はヒディンク体制での主なフォーメーション。そもそも選手のパフォーマンスが低調だったにもかかわらず、アザールやテリー、ブラニスラフ・イバノビッチ、ジエゴ・コスタらが度々負傷で離脱することが多く、ベストな布陣を組めない試合も多かった。
内容、結果ともにポジティブな要素は一切なく、近年で最低のシーズンであったことは間違いない。
とにかく、来季はこの失望に満ちたシーズンの汚名を返上することができるかどうか。コンテ監督のもと、ゼロからの再出発となる。
(文:今関飛駒)
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