来季のリバプールは“台風の目に”?
結果的には無冠でシーズンを終えたリバプール。昨夏もロジャース前監督が大型補強をしたことを考えれば、今季は最低でもCL出場権を獲得したかった。だが早い段階でその目算は崩れて、結果的には立て直しに向けた布石のシーズンとなってしまった。
獲得してきた選手では、クリスティアン・ベンテケが完全に期待外れに終わったうえ、ロベルト・フィルミノも前半戦はまるで実力を出さなかった。唯一、シーズンを通じて活躍したのはナサニエル・クラインくらいで、7000万ポンド強の補強は不発に終わった。
とはいえ、スカッドの平均年齢は若く、伸びしろを残す選手が多い。将来を嘱望されるユース出身の選手も少なくなく、クロップ監督も積極登用している。まずは現陣容で使えるプレーヤーが誰かを判断して、さらに指揮官自身がターゲットにする選手をピンポイントで獲得できれば一気に大化けをする潜在能力がある。
それが現在のリバプールであり、クロップ監督がモチベーターとしての手腕を発揮できれば、来季のリバプールが台風の目になることも十分に考えられる。
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