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長谷部、キリン杯でヴォルフス時代の同僚たちと再会へ「この機会を大事にしたい」

text by 編集部 photo by Getty Images

長谷部
長谷部誠【写真:Getty Images】

 日本代表に招集された長谷部誠は、フランクフルトでの今季最終戦を終えてすぐ一部選手たちによる事前合宿に合流した。28日には報道陣の取材に応じ、苦しかった1年を振り返っている。

「最後の入れ替え戦を含めた6試合、7試合くらいは本当に1試合1試合が決勝戦のような形でやっていましたし、もちろん身体だけじゃなく、精神的にもすり減らしながらやっていた部分はありますけど、それも含めて非常に自分にとってはいい経験になった」

 フランクフルトは残留争いに巻き込まれ、シーズン途中での監督交代も経験した。それでも日本代表キャプテンの長谷部は抜群の安定感でコンスタントに出場を重ね、チームの中心として懸命に戦った。

 帰国した日は疲労の色も見えたが、「2日間くらいリフレッシュできましたし、個人的にはMr.Childrenのライブにも行けたので、それでパワーをもらってきました」と束の間の休息を満喫して日本代表に気持ちを切り替えている。

 そして今回のキリンカップは長谷部にとって多くの再会が待っている。ヴォルフスブルクでともにプレーしたかつての同僚たちが来日するからだ。特にボスニア・ヘルツェゴビナ代表のエディン・ジェコはブンデスリーガ優勝の喜びを共有した特別な関係でもある。

 長谷部は「ジェコもそうだし、デンマークにはシモン・ケアーとか、ヴォルフスブルクの時一緒にプレーしてる選手もいますしね、ブンデスリーガでプレーしてる選手が結構いますから、そういう選手たちと代表で対戦するっていうのも1つの楽しみ」と再会の時を心待ちにしている。

 また、ヨーロッパの国々との対戦も今後に向けて重要になる。長谷部は「メンバーを見るとその通りならかなりいい選手が来てくれるので、本当にいい相手だなというのはありますし、もちろん向こうもW杯予選がまた夏から始まるから真剣に取り組んでくると思うし、アジアの相手では測れない自分たちのものを見つけ出すチャンスだと思うので、この機会を本当に大事にしたい」と親善試合であるキリンカップの役割について述べた。

 ブルガリア、デンマーク、ボスニア・ヘルツェゴビナの3ヶ国ともEURO出場を逃したとはいえ、W杯出場経験もある侮れない実力を秘めたチームだ。長谷部の言う通り、日本代表の本当の実力を試すいい機会となるに違いない。

(取材:元川悦子)

【了】

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