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Jリーグ 8年前

【英国人の視点】Jリーグで結果残す日本人監督。プロリーグでプレーした第一世代の台頭

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

バクスターによる「広島スクール」

 元広島、ヴィッセル神戸監督のスチュワート・バクスター氏は、この世代の選手たちが指導者としての能力を示しつつあるのは何も意外なことではないと考えている。今年はじめに行われたインタビューの中で、同氏は1990年代半ばにプロ化した日本のサッカーに起こった変化について指摘していた。

「当時までの伝統的な指導法は、非常にスパルタ的なものだった。『頑張れば何でもやれる』『頑張って技術を磨け』というようなものだ。ある意味で格闘技のようなやり方だ。毎日毎日続けていけば極めることができる、と」

 だがバクスターやその他の監督たちは、各自の経験を活かして異なるタイプのトレーニング方法をもたらした。多くの選手たちがその新たなアプローチに熱心に取り組み、将来に向けて記憶に留めることができた。

 「私は少々違う考え方を持ち込んだ。それまではおそらくあまり一般的ではなかった、より機能的な指導法や戦術的ニュアンスだ」とバクスター氏は語る。

「多くの選手たちにとって、新たな扉が開かれたと思う。それまでに経験したことのなかった世界への扉だ。だからこそ我々はサンフレッチェで成功を収めることができたと思うし、その頃の選手たちの多くが指導者へと転じている」

 森保監督もバクスター氏のもとでプレーした選手の一人だった。今シーズンは比較的スロースタートとなったサンフレッチェだが、4年間で3度のJ1タイトルを獲得した彼の監督としての力を過小評価する理由はない。

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