「驚きが半分、半分は冷静だった」
「5年くらい遅れていますね。幼稚園の時の目標では、19歳でA代表に入る予定だったので」
ジュビロ磐田で印象的な活躍を見せていた小林祐希が、ついに日本代表のジャージーに袖を通すことになった。ハリルジャパンへの初選出が発表された26日、多数の報道陣に囲まれたレフティーは「驚きが半分、期待していた分『入ったか』というので半分は冷静だった。そんなに超びっくり、という感じではなかった」と喜びを表現した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、小林の攻撃面でのクオリティを高く評価しつつも「守備で頑張るというところがない」と厳しい評価も与えている。これについて小林は「対人をやらせたら抜かれない。要求には絶対に応えると、強気でやる」と意気込む。
そして、守備面でも貢献できることを示した上で「コイツの攻撃のところはスーパーだと思わせればいい」と特徴も存分に披露するつもりだ。
もっとも、その類まれな能力の一端はすでに指揮官にも証明済み。5月21日、J1第13節のヴァンフォーレ甲府戦ではハリルホジッチ監督の目の前でゴールを演出し、自らもネットを揺らした。『小林祐希』という存在を知らしめ、日本代表への道を切り開いた。
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