オッズではレアル・マドリー有利と出るも…
ここ最近、ヨーロッパのカップ戦はスペインの支配下にある。ヨーロッパリーグではセビージャが3連覇を達成し、昨季のチャンピオンズリーグはバルセロナ、一昨季はレアル・マドリーとアトレティコ・マドリーによるダービーの結果、レアル・マドリーが通算10度目の栄冠を手にした。
そして、今季のCLでも再びマドリードの2チームが激突する。つまり、スペインのクラブが欧州王者となることは確定。3シーズン連続で2つの欧州カップ戦をスペインが制することになる。
まず、ブックメーカー王手『ウィリアム・ヒル』が出しているこの試合のオッズを見てみると、レアル・マドリーに2.45倍、ドローに2.9倍、アトレティコ・マドリーに3.25倍となっている。
確かにレアル・マドリーには世界的なスターが顔を揃えており、リーガエスパニョーラでの順位でもアトレティコの3位に対して1つ上回る2位でフィニッシュしている。表面的に見れば、レアル・マドリー有利と考えても不思議はない。
両チームのリーガでの得点・失点を見ると、レアル・マドリーが110得点34失点、アトレティコ・マドリーが63得点18失点。“攻撃サッカー”が好まれる風潮の中で、クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイルが揃うレアル・マドリーは、より「面白いサッカー」をしていると感じている人も少なくはないだろう。
しかし、実情は全く異なっている。
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