本田が語る若手の問題点「打たれ弱い」
「彼らは『自分なんか』とどこかでリミットをかけている部分がある。『自分にはムリ』とか『自分はこれくらいでいい』と決めてしまうのが大人だけど、それを変えないと。日本の場合はうまい小学生くらいの子を甘やかしているのかもしれない。でも結局大人になったら挫折する。それを乗り越えるハートが伴ってない。『打たれ弱い』って言うんですかね…」と本田は日本の若い世代の問題点をズバリ指摘したのだ。
こうやって代表主力の面々に厳しい発言を連発される若手たちは奮起が求められる。この日が欧州組との初対面だった浅野は「(先輩たちに)何かを聞くって言うよりは、喋っている流れで何か得るものがあるといいなと思います」と相変わらず謙虚な物言いを崩さなかった。
だが、「僕の特徴はハリルホジッチ監督が言う通りのもの(裏に飛び出す動き)だと思いますし、それに対しての自信はこのグループに入っても持っている」と、スピードと背後を突く動きへのプライドをのぞかせた。それを堂々と出して、岡崎からレギュラーを奪うくらいの鼻息の荒いプレーをしてくれれば、本田や香川の見る目も変わるだろう。
それは本田に一目置かれている小林祐希、香川に苦言を呈された大島にしても同じ。特に大島は「自分に会って挨拶もしない」とハリルホジッチ監督から指摘されているだけに、メンタル面を劇的に変化させることが必要だ。
1人でも2人でもいいから、本田ら年長者を驚かせるくらいのメンタリティを示してくれるだけの異質な選手の出現を、このキリンカップでは強く求めたい。
(取材・文:元川悦子)
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