フランスの伝説エリック・カントナ氏【写真:Getty Images】
フランスサッカー界のレジェンドであるエリック・カントナ氏が、カリム・ベンゼマの代表落選に対して猛抗議を行なっている。26日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
カントナ氏は「ひとつ明らかなことがある。フランスの2人のベストプレーヤー、ベンゼマとハテム・ベン・アルファがメンバーにいない。これはもちろんこの2人が北アフリカ出身だからである」とアルジェリア系のベンゼマと、チュニジア系のベン・アルファが選考外になった理由をこう解釈する。そして、「(フランス代表監督であるディディエ・)“デシャン”とはまさにフランスの苗字である。おそらくアメリカのモルモン教徒のように、彼のファミリーには混血はいないのだろう」と続けた。
さらには「だから、私はデシャンがベンゼマをユーロに連れて行かないことに驚かない。特に、マニュエル・ヴァルス(フランス首相)が、“ベンゼマは代表でプレーすべきでない”と言った後でもあるからだ」と糾弾した。
ベンゼマは代表チームメイトを脅迫したという理由での選考外とされ、今季復活を遂げたベン・アルファは予備登録メンバーに名を連ねている。デシャン監督の真意は分からないが、影響力のあるカントナ氏の発言であるがゆえに、今後波紋を呼びそうだ。
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