4-4-2は使い勝手の良いシステムではない
グスタボ・ロペス(元アルゼンチン代表MF、以下G) なぜ君のチームはいつも4-4-2でプレーするんだい?
シメオネ(以下S) 4-4-2は使い勝手の良いシステムではない。ストライカーを2人も置くというのは、実際に困難を伴う。ラダメル・ファルカオ&コスタの同時起用は簡単ではないし、コスタ&ビジャも難しい。4-4-2を使うためには、良いストライカーではなく、よく働くストライカーが2人必要だ。
そのような働きぶりを考慮に入れて、初めて4-4-2の採用を考えることができる。しかし2トップが働かず1つの場所にとどまれば、フィールドプレーヤーは8人だけとなり、難しい状況に陥ってしまう。私が4-4-2を好んでいる理由は、2トップと中盤の位置取りによって、ピッチの半分を最も良い形で埋められるからだ。
サイドで言えばウィングではなくサイドハーフの方が都合よく、そうあることで中盤を我々のものとできる。ウィングの役割はサイドバックが務めればいいし、そうすれば中盤を制圧することが可能となるんだ。
フリオ・マルドナード“マルティーニ”(スペインを代表するジャーナリスト、以下M) とても素晴らしい選手がいたとしても、起用する方法に困ることはないの? 見事な壺を見つけたしても、ほかの3つの壺が棚を占領しているようなときには……。