来シーズンの補強
ユベントスの今シーズン最後の得点は、コッパ・イタリア決勝でクアドラードのアシストからFWアルバロ・モラタによってもたらされた。皮肉なことに彼らは、チェルシーとレアル・マドリーに“返却”される選手たちだ。そして、その可能性が限りなく高い。
クアドラードは嬉しい誤算ともいうべき戦力だったが、彼の役割はサッスォーロのFWドメニコ・ベラルディで充填できるだろう。セリエAで3シーズン、38得点を記録した新鋭にかかる期待は大きい。
一方で、モラタの代役は困難を極める。セリエAの2シーズンで63試合、15得点の記録は「並の選手」だ。しかし、CLの舞台ではユベントスを牽引する、頼もしい“才能”になる。
昨シーズンのCLで、大一番で得点を重ね12年ぶりの準優勝に貢献。今シーズンも沈んでいたチーム状態ながらシティ戦で得点し、勝利に導いている。バイエルン戦でもアシストを記録し、チームに勢いをもたらしていた。
モラタの代役候補は、FWエディソン・カバーニだ。2012/2013シーズンではセリエAで得点王に輝いているが、欧州の舞台では足跡を残せていない。そのため、カバーニは第一候補から外れるかもしれない。
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