露呈した2つの弱点
こうしてインテルは、第18節までに勝ち点39を稼ぎ首位をキープ。しかしマンチーニ監督は、チーム力の限界を感じながらの戦いだったようである。「相手を支配できないから、こういう(リアクション主体の)サッカーをせざるをえない。1-0の勝利? むしろあれはチャンスを作れず、ゴールが決められない証拠だ」と彼は語っていたが、1月、2月にはその通りに弱点が露呈し、インテルは一気に順位を落とした。
第1の弱点は、パーソナリティの欠如。第19節のサッスオーロ戦で攻めながらチャンスを生かすことが出来ず、逆にアディショナルタイムで失点する。今まで全員のハードワークでカバーしていたが、これが疲れると同時に、決定的なところでミスをするという選手たちの精神的な弱さが出た。その次のアタランタ戦、カルピ戦と似た様な展開で2連続ドローを喫し、21節のミラノダービーでは復調したミランの前に3失点で敗れた。
もう一つの弱点は、得点力だ。開幕こそ良かった新戦力のステファン・ヨベティッチは完全に沈黙し、主将になったマウロ・イカルディも期待ほど点が取れていない。だがそれはFW陣の責任というよりも、どうやって相手を崩して彼らにボールを供給するか、というアイディアと人員の不足に起因するものだった。サイドアタッカーの顔ぶれはなかなか決まらず、インテルは冬のメルカートでFWとサイドアタックの両方を保証する人材としてエデルを補強する。
マンチーニ監督はそれを契機に、システムを4-2-3-1か4-3-3に固めて攻撃的に戦おうと考えた。だが前線をいじれば、FWやMF陣の守備の機能性が追いつかなくなったため、今度は失点が嵩むようになる。結局1、2月の時期の低迷が影響し、インテルは上位3傑から陥落。結局そのあとの追い上げも出来ず、インテルは4位でフィニッシュする事になった。