レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督【写真:Getty Images】
現地28日に控えたチャンピオンズリーグ(CL)ファイナルを前に、メディアは決戦モードを煽ろうとしているが、レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は自然体を崩さない。24日、スペイン紙『アス』が報じている。
現地24日、この日はオープンメディアデーということで、ジダン監督が会見に臨むが、会見中にはいくつもの挑発的な質問も投げかけられた。まず、敗北は失敗を意味するのかという問いには「(勝敗ではなく)ベストを尽くさないことが失敗だ。我々は、ファイナルで重要なのは、あらゆることが起こりうるので、いい準備をすることだということを理解している」と応対する。
また、リーグ戦とスペイン国王杯の2冠を制したバルセロナを引き合いに、2冠とCL制覇、どちらが好ましいかという質問にも「我々の前にあるのはCLだ。リーグ戦でも国王杯でもない。我々の試合だけを考えている」と全く取り合う素振りも見せない。
そして、CLを制すればあなたは変わってしまうのかという質問にも「いいや。私は変わらない。私は私だ。ベストを尽くし勝ちに行くだけだ」とコメントし、大一番を前にしても平常心を崩さない。
メディアが煽ろうとも禅問答かのように応対するジダン監督の落ち着きだけが際立つ会見であった。多くの大舞台を知るフランス人指揮官のこの冷静さは、紛れもなくマドリーの大きな強みだ。
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