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香川真司 9年前

ドルトムントと共に復活した香川。来季飛躍に必要な新スタイルの浸透と的確な補強【15/16シーズン査定】

シリーズ:15/16シーズン査定 text by 本田千尋

診断

ドルトムント15-16フォーメーション
ドルトムントの今季の主なフォーメーション

補強診断結果 A

 トゥヘルのポゼッションを導入するために、的確かつ効果的だったと言えるだろう。

 夏に獲得したビュルキとバイグルは、序盤からレギュラーの座を確保して主軸として活躍する。ビュルキは足元の技術に若干の不安があったが、概ね安定したパフォーマンスを見せた。

 カストロは出遅れたが、後半戦はチームにフィットし、不調に陥った香川を押しのけて試合に出場した。ライトナーは、前半戦に出番はなかったが、後半戦はベンチ入りしてチームに貢献する。パクとヤヌザイは目立った活躍はなかったが、過密日程の中でローテーションに一定の貢献を果たした。

 冬にU-19から昇格したプリシッチも17歳の若さでブンデスリーガにデビューすると、9試合2ゴールと実績を残している。

 パスラックを除けば、誰もが何らかの役割を果たしており、ほとんど無駄のない補強だった。

総合力診断 B

 ブンデスリーガを2位で終え、来季のCLの出場権を獲得できたことが何より大きい。DFBポカールも準優勝で終えて、トゥヘル体制の1年目であることを考えれば、概ね満足して良いのではないか。

 ELは準々決勝リバプール戦の2ndレグ、後半だけで大崩れしたのは残念だが、教訓を活かした来季CLでの戦いに期待したいところだ。

(文:本田千尋【デュッセルドルフ】)

【了】

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