ラシンのディエゴ・ミリート【写真:Getty Images】
アルゼンチンリーグ1部ラシン・クラブに所属する36歳のFWディエゴ・ミリートが現役を引退した。22日付のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』を含む複数のメディアが報じている。
現地時間の21日にラシンはテンペルレイと対戦し2-0で勝利した。5万人のサポーターが見守る中、ミリートは自身最後の試合となるその試合でPKから先制点を上げて有終の美を飾っている。
ミリートにとって5月はラッキーな月だ。6年前に行われたバイエルン・ミュンヘンとのチャンピオンズリーグ決勝では、2得点を決めてインテルに優勝をもたらしている。さらに、同日の朝には3人目の女の子が生まれ、まさにこの日は決して忘れられない日となった。
引退試合に挑んだミリートは、「いつも夢見て来た通り、僕のホームで、僕のサポーターの前で引退するよ」と自身を世にデビューさせたチームに感謝の気持ちを伝えると、「この試合でプレーすることはとても難しかったんだ。数え切れないほどの記憶で頭の中が一杯だった」と感動の面持ちでスタジアム全体に別れを告げている。
ミリートは、ラシンでプロデビュー。イタリアのジェノアとスペインのサラゴサを渡り歩き、2009年にインテルに移籍したその時に3冠達成に貢献した。そして、2014年に古巣ラシンへ復帰し、13年ぶり17度目の優勝に導いている。
最も愛したラシンで最も愛されたサポーターと生まれたばかりの赤ん坊に囲まれて引退したミリート。まさに現役最後として相応しい日となったに違いない。
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