モウリーニョ監督(左)とファン・ハール監督(右)【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドの代表取締役であるエド・ウッドワード氏は、来季をルイ・ファン・ハール監督とジョゼ・モウリーニョ監督の両方に任せようと考えているようだ。20日付けのイギリス紙『ザ・サン』が伝えている。
ユナイテッドのウッドワード代表取締役は、今季の結果に全く満足していないようだ。その上ボーンマス戦ではサポーターもファン・ハール監督に向けてブーイングをしている。そこで同代表取締役は、同監督をスポーツディレクターに就任させ、モウリーニョ監督を来季の新指揮官に招聘するというまさに“ウルトラC”を思い付いたようだ。
万一この計画が上手く行けば、ファン・ハール監督は3年間の契約を全うできるようになり、クラブは退職金を支払う必要がなくなる。その上同監督は、スポーツディレクターとしてベンチから来季の指揮官をもサポートをすることができるようになるようだ。ウッドワード代表取締役は、同監督の幅広いサッカー的知識がまだチームにとって大きな力となりえると考えているようである。
勿論それを実現させる為には、両者がその考えに納得しなければならない。ファン・ハール監督とモウリーニョ監督は、かつてバルセロナ時代に共に仕事をしている。両者はこれまで常に良い関係を築いてきた仲だが、後者は通常1人で何でもやってしまう指揮官であることからも、前者のようなスポーツディレクターがいれば、目の上の瘤となってしまうかもしれない。
現地時間の21日には、ウェンブリー・スタジアムでユナイテッドとクリスタル・パレスがFAカップの決勝戦を行う。しかし、来季のチャンピオンズリーグの出場権を逃した今、さらにまたシーズン2つ目の目標をも失敗させてしまえば、ファン・ハール監督は、モウリーニョ監督とのコンビを再現するどころか、スポーツディレクターとしてのポストでさえ失ってしまうことになるかもしれない。
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