降格危機に見舞われたトゥエンテ【写真:Getty Images】
オランダ・エールディビジの名門クラブであるトゥエンテが、降格危機に見舞われることとなった。18日に英紙『スカイスポーツ』が報じている。
同紙によると、トゥエンテは繰り返し不正を行い誤魔化してきたとのこと。最近では”第三者による選手の経済権保有”に違反し、3年間の欧州大会参加を禁止されていた。
経営面でも財政基盤がかなり厳しいものになっており、オランダサッカー協会(KNVB)はトゥエンテのライセンスを剥奪する見通しとのこと。そして、新しいライセンスを発行し、ジュピラーリーグ(オランダ2部)に降格させて、再出発させようと考えているようだ。これに関してトゥエンテ側もオフィシャルサイトで声明を発表している。
「我々は皆さま方から多くの質問があることは理解している。ただ、現段階では望んでいる答えを与えることはできない。繰り返すが、我々も想定外のシナリオだ。我々は、最短時間で次のステップについて発表する。我々は戦っている最中で、まだ諦めてはいない」
スコットランド・リーグでは名門レンジャーズが破産状態に陥り会社更生法を適用して、4部リーグから再スタートとなった。この時、同クラブは2部からの出直しを訴えたが受け入れられず、最下部に当たる4部相当から出直すこととなった。それから4年、今季2部で優勝を果たし、1部復帰を成し遂げている。
トゥエンテは、アヤックスやPSV、フェイエノールトに並ぶオランダの名門クラブの一つだが、2部降格という結果を受け入れることになるのだろうか。
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