上々の結果を得られたGW3連戦
第7節の横浜F・マリノス戦では1-5の大敗。続く第8節のサガン鳥栖戦は1-0とアウェイで価値ある勝ち点3を積み上げた磐田は、ゴールデンウィークの連戦に突入することになる。
ここまで平日にヤマザキナビスコカップが入っており、過密日程は経験済み。とはいえリーグ戦に出場している選手のほとんどは、この大会に絡んでいない。メンバーを入れ替えながら臨んできただけに、リーグ戦の連戦は初めてとなる。
「けが人は出ているけど総力戦なので、みんなでやっていきたい」と、名波監督はサンフレッチェ広島とのGW第一戦直前に、チーム全体で戦う意思を改めて示した。
結果的に広島、ヴィッセル神戸、鹿島アントラーズ戦は1勝1分1敗で乗り切った。これについては指揮官も「自分たちの目標を考えたら悪くないと思う」とまずまずの評価を下した。勝ち点40にいち早く到達することが先決であることを思えば、上々の道のりだろう。
一方で、ディフェンディングチャンピオンの広島、常勝軍団の鹿島からポイントを奪いながら、神戸には点差をつけられて敗れている。もったいない敗戦という見方もできるが、名波監督の見解はこうだ。
「神戸戦が“大敗”という風には選手も思っていないし、俺もそう。映像を見直しても思わなかった。マリノス戦とは本当に全く違う。だから神戸戦で負けた後の選手たちの練習の入りも良かったから。
『連敗したくない』というのが出ちゃうのかとも思ったけど、そんなこともなくて、だいぶリラックスというかグッと集中した感じで入っていた。だからあの神戸戦に関しては、試合後も俺は何にも言っていないから。『お前ら目覚ませ!』とかそういう感じじゃなかった。神戸戦はそこまで差を感じていないから」