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Jリーグ 9年前

磐田・名波監督が断じた「くだらない失点」。芽生えてきた自負。強敵相手に得た収穫と課題

2週間強の間に、広島、神戸、鹿島、ガンバ大阪という難敵との試合に臨んだジュビロ磐田。J1復帰後当初に見られた戸惑いも消え、選手たちは本来持てる力を発揮できるようになってきた。だがガンバ戦では集中力の欠如から2点を奪われ敗戦。優勝を狙うチームとの戦いのなか、サックスブルーが得た教訓とは。(取材・文:青木務)

text by 青木務 photo by Getty Images

上々の結果を得られたGW3連戦

ジュビロ磐田の名波浩監督
ジュビロ磐田の名波浩監督【写真:Getty Images】

 第7節の横浜F・マリノス戦では1-5の大敗。続く第8節のサガン鳥栖戦は1-0とアウェイで価値ある勝ち点3を積み上げた磐田は、ゴールデンウィークの連戦に突入することになる。

 ここまで平日にヤマザキナビスコカップが入っており、過密日程は経験済み。とはいえリーグ戦に出場している選手のほとんどは、この大会に絡んでいない。メンバーを入れ替えながら臨んできただけに、リーグ戦の連戦は初めてとなる。

「けが人は出ているけど総力戦なので、みんなでやっていきたい」と、名波監督はサンフレッチェ広島とのGW第一戦直前に、チーム全体で戦う意思を改めて示した。

 結果的に広島、ヴィッセル神戸、鹿島アントラーズ戦は1勝1分1敗で乗り切った。これについては指揮官も「自分たちの目標を考えたら悪くないと思う」とまずまずの評価を下した。勝ち点40にいち早く到達することが先決であることを思えば、上々の道のりだろう。

 一方で、ディフェンディングチャンピオンの広島、常勝軍団の鹿島からポイントを奪いながら、神戸には点差をつけられて敗れている。もったいない敗戦という見方もできるが、名波監督の見解はこうだ。

「神戸戦が“大敗”という風には選手も思っていないし、俺もそう。映像を見直しても思わなかった。マリノス戦とは本当に全く違う。だから神戸戦で負けた後の選手たちの練習の入りも良かったから。

『連敗したくない』というのが出ちゃうのかとも思ったけど、そんなこともなくて、だいぶリラックスというかグッと集中した感じで入っていた。だからあの神戸戦に関しては、試合後も俺は何にも言っていないから。『お前ら目覚ませ!』とかそういう感じじゃなかった。神戸戦はそこまで差を感じていないから」

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