本田、孤軍奮闘も…前線のサポートはなし
そういう中で本田は、ローマのMF陣のプレッシャーにさらされながら個人技での打開を余儀なくされる。ダニエレ・デ・ロッシやケビン・ストロートマンらのチャージを受けながら、彼らを背負いつつボールを懸命に前へ運ぼうとした。もっとも前述の通り、前線の動きも良くないのでパスがつながらず、展開は動かなかった。
この停滞ぶりを見かねたブロッキ監督は、前半29分に指示を出す。本田を右に、マリオ・バロテッリを左に開かせて4-3-3に変更した。ただバロテッリが守備をせず、またプレーそのものにも精彩を欠いたため、後半の頭にはルイス・アドリアーノを投入し4-4-2へ再度修正。いずれにせよ、本田は右からのチャンスメイクに終始した。
右に移された本田は、ゴール前までボールを運び、サイドから中へと仕掛けてチャンスを作ることがスムーズにできていた。カットインからのクロス、また逆サイドのクロスに対するヘディングもそうだ。
ただやはり後半4分、ゴール前ががら空きになった状態でのシュートはきっちり枠へと入れて欲しかった。