バイエルンへの意識。苦しんだ香川
「彼らのほうがポゼッション率が高くなると思うし、逆にカウンターは狙いどころだと思うんですけど、しっかりとそこもマネージメントしてくると思うんで、本当に気の抜けない90分になると思います」
言い換えれば、ポゼッション率が高くなるドルトムントは、ケルンにカウンターを狙われ、そこに対するしっかりとしたマネージメントが出来ず、どこか気を抜いてしまった、ということになるだろうか。
そんなチームと同じくして、香川も調子を落としてしまった。58分、香川はライトナーと途中交代となった。
試合は75分、ロイスが直接FKをねじ込んだ。2-2。BVBは辛うじてドローに持ち込んで、今季の最終節を終える。
自身の悪いコンディション、消化試合、DFBポカールの決勝、相手の3バック、チームメートの不調……様々な要素が絡み合って香川を苦しめた、ケルン戦だった。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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