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香川真司 9年前

香川が精彩欠いた理由は? 消化試合だけでない、ドルトが苦しんだ様々な要因

text by 本田千尋 photo by Getty Images

3バックへの苦戦。コンディション面の厳しさ

 8分には、オーバメヤンのパスから裏に抜け出して、ファーサイドのロイスにボールを送ろうとする。20分には、フンメルスからのボールをエリアの手前で受けて、ラモスに通そうとする。

 しかし、決定機に結びつけることはできない。

 3CBを中心に5バックで固めたケルンの守備に、抜け目はなかった。香川は「比較的3バックの相手は、ちょっと苦手としているところはあるのかなあと個人的には感じている」と言う。

 そもそも、コンディションが良くなかった。

「シーズン終盤でやはり体にくる負担というのは、肌で感じるところもありますし、正直、個人的にコンディションもこの2試合は悪かったです」

 香川によれば、前節のフランクフルト戦と今節のケルン戦が、「コンディション的には1番厳しかった」のだという。

 もちろん精彩を欠いたのは香川だけではない。ベンダーは「ケルンの最初のゴールに繋がるミスをしたのが僕であるのは明らかだ」と振り返った。

 27分、ベンダーの中途半端な処理から、ショートカウンターを食らう。右サイドを走るリッセからの折り返しを、中央でモデステがダイレクトで決める。1-1。

 前半の支配率は、ドルトムント:ケルン=77%:23%と、圧倒的にBVBがボールを回した。

 それでも一瞬の隙を突かれて、43分には逆転されてしまう。左サイドのムラデノヴィッチが、ハーフウェーラインの手前からDFラインの裏にロングボールを送る。ヨイッチが走り込んで、ビュルキの頭を軽々と超えるループでゴールを決める。1-2。

 ポカールの決勝で対戦するバイエルンについては、香川は次のように述べている。

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