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本田圭佑 9年前

本田、最終節は“ゲンのいい”相手?複雑なトップ下事情を抱えるミラン…伊杯決勝への指標に

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

自らの立場も安泰ではない指揮官

クリスティアン・ブロッキ
ミランのクリスティアン・ブロッキ監督【写真:Getty Images】

 本田は前節のボローニャ戦は80分近く出場したが、ゴールに直接絡む仕事はできなかった。果たして、今回はどうか。過去、通算で2アシストを記録したゲンのいい相手。前がかりに来るローマに対し、裏のスペースを活用して本田は攻め込むことが出来ていた。

 現在ブロッキ監督になり、ポゼッション率が高いサッカーを展開している。その状態から、効率の良いカウンターで相手のスペースを突くことができるか。起用位置はトップ下なのか右なのかはわからないが、攻め込んでくるローマの後ろのスペースを上手くつかみたい。

 次期監督としてエンポリのマルコ・ジャンパオロ監督招聘が噂になるなど、ブロッキ監督の立場も決して安泰ではない。

 それに対して同監督は「私はベルルスコーニ名誉会長に気に入られたから監督として選ばれたわけではなく、自分の持つサッカーの構想が評価されたと思っている」と自信を見せた一方、「クラブは明確な考えを持って私を選んだのだと思っているし、その考えが変わることになったとしても嬉しく思うだろう。このクラブには(選手や指導者として所属した)9年間で重要なものをもらったのだから」と語っていた。

 とにかく残り1節。良い内容の試合をして、次のコッパ・イタリア決勝へつなげて欲しいものである。

(取材・文:神尾光臣【ミラノ】)

【了】

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