強力な新加入選手が加入。来季の競争は既に始まっている
多少緩かったとしても、ケルンがしっかりとした守備を特徴とすることに変わりはない。フランクフルト戦の後で「ショートパスからの展開が多かったので、もっとロングパス、ロングパスで振っていければ、もうちょっと相手は守りにくかったんじゃないか」と振り返った課題に取り組むには、格好の相手と言える。
10日にフンメルスの移籍を発表したドルトムントは、その2日後には、レンヌから新星ウスマヌ・デンベレを獲得したことを公表した。最終戦に向けた13日の会見で、トゥヘルは「彼(デンベレ)との最初のトレーニングを楽しみにしている」と話している。ケルン戦は消化試合だが、来季の競争はもう始まっているのだ。
そういった意味では、香川にとってもケルン戦は貴重な実戦=実践の場と言えるだろう。
大きな怪我をすることなく、やがてまた始まる挑戦と刺激に溢れた日々に向けて、インパクトを残したいところだ。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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