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Jリーグ 9年前

浦和、再び栄光の時代は訪れるか。“あの頃”を知る唯一のベテランが実感した成長と攻撃陣が語る守備の充実

text by 今関飛駒 photo by Getty Images

グループステージを通じて経験を得たチーム

浦和
2007年のACL優勝以降、浦和は主要タイトルから遠ざかっている【写真:Getty Images】

 2007年は日本勢初のACL優勝を果たしたものの、リーグ戦では最終節で最下位の横浜FCに敗れて鹿島にJリーグ史に残る大逆転優勝劇を許している。思えば、これが“失望の歴史”の始まりでもあった。

 しかし、今年の浦和が目指すのは、当時以上の成功である。2016年は、いまだJクラブが成し遂げたことのないJリーグとACLの二冠を見据えている。

「厳しい予選を突破して勝ち上がっていくっていうのはチームとしての成長を何事にも代えられないくらいの経験を積んできたと思う。それがJリーグにもつながってる思うので、こうやって予選突破したチームは非常に強いと思うし、そこは自信をもって戦っていければいいですね」と、平川は今のチームについて語った。

 ACLとJリーグを戦うことで、過密日程や移動距離など、選手にかかる負担も大きい。しかし、今年の浦和は1試合1試合を重ねて成熟度を増している。厳しい戦いが、選手たちに自信を植えつけているようだ。

 浦和が最後に決勝トーナメントに進出した2008年に加入した梅崎司も、「チームの戦術はあの時よりも今回の方がしっかりしているのはすごく感じますね。あの時の方が力強さっていうのはあったかもしれないですけど、今の方が洗礼されている」と違いを口にしている。気付けば、29歳の梅崎も今のチームで2番目に在籍年数の多い選手だ。

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