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フンメルスのバイエルン移籍が正式決定「ドルトムントは常に誇り」

text by 編集部 photo by Getty Images

フンメルス
マッツ・フンメルス【写真:Getty Images】

 ドイツ代表DFマッツ・フンメルスがバイエルン・ミュンヘンと2021年6月末までの5年契約にサインした。現所属クラブのドルトムントと移籍先のバイエルン双方が公式に移籍を発表している。

 独『ビルト』の報道によれば、先月28日の段階でドルトムントの取締役会に移籍の希望を伝えていたフンメルスは、移籍金3500〜3800万ユーロ(約43〜47億円)でユース時代を過ごした古巣バイエルンへ復帰するという。

 両クラブは選手が移籍志願した翌日にデュッセルドルフで会合の場を設け、条件面の調整を行ったようだ。フンメルス本人は今月4日の段階で「あらゆることが起こりうる。まだ何も決まっていない」と説明していたが、前述の会合が事実であればこの発言は嘘ということになる。ドルトムントは公式声明で移籍合意に至ったのは10日としている。

 ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOはフンメルスの移籍に際し「マッツが長い時間をかけて決めたこと。ドルトムントに移籍してから8年半も経って古巣であるバイエルンに戻りたいと思ったのは相当強い思いがあったのだろう。彼はいつもオープンに、そしてフェアに我々と接してくれたことを強調しておきたい」と述べ、キャプテンの意思を尊重する姿勢を見せた。

 フンメルス本人も「8年半過ごしたドルトムントで成功を掴み、この決断は容易ではなかった。ドルトムントのユニフォームを着て、特別なクラブの一部であることを常に誇りに思っていた」と移籍に至った自らの心情を説明している。

 そのうえで「夏に故郷へ戻る前に、僕らには大きく普遍的な目標がある。ドルトムントにもう一度DFBポカールのタイトルをもたらし、ファンとフットボールの祭典を祝うことだ。僕もチームメイトたちと同じように全てを捧げる。黄色と黒のチームで長く素晴らしい時を過ごさせてくれたチームメイトたち、すべてのスタッフ、ファンのみんなに心から感謝したい」と、ドルトムントのユニフォームを着て戦う最後の瞬間まで全力の限りを尽くすことを誓った。

 チームを引っ張るキャプテンの退団はドルトムントにとって大きな痛手だ。本人の決断とはいえ、一連の移籍プロセスのゴタゴタなどもありサポーターとの関係も悪化してしまうかもしれない。それでもフンメルスがクラブに残した功績と、彼が示した愛情が色褪せることはないだろう。

【了】

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