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レスター優勝の“美しさ”。PSG一強とのコントラスト。首位争い以外に関心集まるリーグ1

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

一時の不振から巻き返してきたリール

かつてガンバ大阪を率い、現在はリールの指揮を執るフレデリック・アントネッティ監督
かつてガンバ大阪を率い、現在はリールの指揮を執るフレデリック・アントネッティ監督【写真:Getty Images】

 そしてニース対サンテティエンヌ戦は、ニースが2-0で勝利をものにし4位に浮上、欧州カップ戦出場をほぼ確実にした。

 5バックで守りを固めたサンテティエンヌの作戦が効いて、前半は0-0とニース自慢の攻撃陣も不発だったが、後半2人の退場者を出したサンテティエンヌは、集中力が限界にきていた試合終了間際、ジェルマンにわずか3分間で2点を許した。モナコからローン中のFWジェルマンは今季14得点で得点ランク7位につける大活躍。ストライカー不足に悩むモナコにとっては彼を放出したのは痛かった。

 フランスリーグでは、1~3位までがチャンピオンズリーグ、4位とカップ戦の優勝者がヨーロッパリーグ出場権を得る。すでにリーグカップはPSGが獲ったため、今の時点で5位まで、21日のフランス杯にもPSGが勝てば、6位のチームにもEL出場権がまわってくる。その恩恵を受けるのは、サンテティエンヌとリールだ。リールは一時は18位まで転落してエルベ・ルナール監督を解任した。代わって起用したベテラン監督、フレデリック・アントネッティの手腕はさすがだ。

 一方、順位表の逆側では、今季わずか3勝で最下位のトロワの降格はすでに決定。最後の2席を巡って、トゥールーズ、アジャクシオ、スタッド・ランスの三者が生き残りをかけて戦う。

 リーグアン最終節は、5月14日現地時間21時に、10試合同時にキックオフとなる。

(取材・文:小川由紀子【パリ】)

【了】

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