かつてイタリアの伝説ジャンフランコ・ゾラもプレーしたカリアリがセリエAに帰ってきた。

　現地時間6日にセリエB第40節の第1試合が行われ、カリアリはアウェイでバーリと対戦。0-3で勝利を収め、セリエA昇格を決めた。

　カリアリにとって、セリエAに昇格する為には引き分け以上の結果を出すだけで良かった。しかし、自慢の攻撃陣が火を噴き、3得点を決めてバーリに完勝。降格の悪夢からたった1年後に再びセリエAの舞台へと戻って来ることとなった。

　昨季はズデネク・ゼーマン監督からスタートした。その後に3度監督を交代するも一度狂った軌道を元に戻すことはできずに18位でセリエBに降格。今季にはマッシモ・ラステッリ監督を招聘し、主力を失いつつも、ユベントスから加入したGKマルコ・ストラーリのようなベテランと若手を上手くミックスさせてバランスのとれたチームを作り上げた。

　カリアリの特徴と言えば、何と言ってもその自慢の攻撃力にある。今季のリーグ戦では73得点を決め、現在セリエBの最多得点チームだ。中でも昇格の立役者となったのは、昨季から残ったジエゴ・ファリアスとジョアン・ペドロの2名のブラジル人選手である。今季はこの2名だけですでに25得点も決めた。

　さらに先月の7日には、同クラブによって発表された新スタジアム建設計画に関しても地方議会の許可を得たばかりである。昨季の失敗から見事に立ち直り、チームもクラブも一回り大きくなって戻って来たカリアリ。サルデーニャの風は今、同クラブの追い風となろうとしているのかもしれない。

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