ジャクソン・マルティネス【写真:Getty Images】
わずか1年前、ヨーロッパの移籍市場を騒がせていた男が欧州サッカーシーンから姿を消した。スペインメディアは、中国・広州恒大のコロンビア人FWジャクソン・マルティネスの中国移籍が失敗だったと示唆している。6日、スペイン紙『マルカ』が報じた。
4日に発表されたコパ・アメリカに参加するコロンビア代表の予備登録リストに彼の名前はなかった。現在故障中ということもあるが、広州恒大での出場9試合3ゴールという数字も、コロンビア代表ペケルマン監督を満足させるものではなかったということだ。「リハビリを続けており、すぐに復帰する」とは本人のコメントだが、同監督は移動距離の問題もあることを述べている。
2012年からの3シーズン、ポルトガルのポルト時代では、143試合で94ゴールという素晴らしい記録を残し、一躍サッカーシーンで注目を集める存在となった。そして、ポルトからアトレティコ・マドリーという流れに、誰もが同胞のラダメル・ファルカオとその姿を重ねていた。しかし、アトレティコにフィットせず、わずか半年で4200万ユーロ(約55億円)の移籍金とともに中国行きを選択した。
結局、この選択が彼をヨーロッパのサッカーシーンから遠ざけてしまい、そして母国の代表からも遠ざかってしまうこととなったようだ。
果たして、マルティネスに再び欧州サッカーシーンの表舞台に返り咲けるチャンスは訪れるのか?2014年のワールドカップで、日本代表を粉砕した彼のポテンシャルを我々は思い知らされている。まだまだヨーロッパのトップレベルで見たい選手だ。
【了】