クラウディオ・ラニエリ監督【写真:Getty Images】
奇跡のプレミアリーグ優勝を遂げたレスター・シティのクラウディオ・ラニエリ監督が、異例の祝福を受けた。英紙『ザ・サン』が報じている。
現地時間5日に行われた記者会見で、会見場に入った瞬間、報道記者がラニエリ監督に拍手を贈り、優勝を祝福した。ラニエリ監督は記者ひとりひとりと握手を交わし、さらに祝杯まであげている。
チェルシー時代には必要以上に戦術やフォーメーションを変えていたことから「ティンカーマン(修理屋)」の異名を取っていたラニエリ監督だが、レスターでは一貫して同じ選手を起用し続けている。
ラニエリ監督は、このニックネームについて「私はティンカーマンではなく、シンカーマン(考える人、思想家の意)だ」とジョークを交えて語った。
イタリア4部(当時)のヴィゴール・ラメツィアで指導者キャリアをスタートさせたラニエリ監督は、当時3部だったカリアリを3年でセリエA昇格に導いている。ラニエリ監督は、当時のことを振り返った。
「私の物語はカリアリから始まった。アマチュアリーグからプレミアで優勝したことは特別だ。特にレスターはね。これは私の宿命なのだろう。選手や会長、スタッフ、そしてファンに感謝したい」
2014年11月にギリシャ代表を率いていたラニエリ監督は、EURO予選でフェロー諸島代表にホームで敗れ、最下位に沈んだことを受けて解任。今季開幕直前に急きょ解任されたナイジェル・ピアソン前監督のあとを受けてレスターの監督に就任した。
これまでチェルシーの他にバレンシアやユベントス、インテルなどのビッグクラブを率いてきたが、リーグタイトルはこれが初めてとなる。
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