大健闘を見せた“ベトナムのチェルシー”
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ最終節が5月4日に行われる。前節で全北現代(韓国)に完敗してE組首位から陥落したFC東京は、アウェイでベトナム王者ベカメックス・ビン・ズオンと対戦。逆転で決勝トーナメント進出を決めるためには、絶対に勝ち点が必要となる重要な試合だ。
E組は最終節を残した現時点で、全北現代(韓国)が3勝2敗の勝ち点9で首位。以下、江蘇蘇寧(中国:2勝1敗2分 勝ち点8)、FC東京(2勝2敗1分 同7)、ビン・ズオン(1勝3敗1分 同4)と続いており、ビン・ズオン以外の3チームに突破の可能性が残されている。
一方、既に敗退が決まっているビン・ズオンだが、ここまでは予想以上の大健闘を見せた。第1節では、ブラジル代表ラミレスなどを擁する“爆買い”の江蘇に1-1のドロー、第4節では、韓国王者の全北に3-2で逆転勝利を収めた。
この2試合はいずれもビン・ズオンのホームで行われたもので、東南アジア特有の高温多湿というホームの利点を活かしての勝ち点獲得だった。
工業団地・都市・インフラ開発を手掛けるベカメックスIDCが親会社を務めるビン・ズオンは、豊富な資金力を活かし、毎年のように他クラブから有力選手を獲得していることから「ベトナムのチェルシー」の異名をとるビッグクラブ。
親会社同士がビン・ズオン省で都市開発案件を展開していることから、川崎フロンターレとも関係が深く、これまでにトップチームや下部組織が親善試合を行っている。