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香川、移籍志願の同僚に理解「一番辛いのは彼自身」

text by 編集部 photo by Getty Images

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フンメルスの気持ちに決断に理解を示す香川【写真:Getty Images】

 現地時間4月30日に行われたヴォルフスブルク戦で1ゴール1アシストの活躍を見せたドルトムントの香川真司は、ホームのサポーターが見せたアクションに驚いていた。

 前日宿敵バイエルン・ミュンヘンへの移籍希望を表明したばかりのマッツ・フンメルスには、試合前のウォーミングアップから始まり、試合中もボールに関与するたびに特大のブーイングが注がれた。

 香川はその光景を目の当たりにし、「すごく異様な雰囲気だった」と振り返る。だがピッチ上の選手たちは「マッツのために」という思いで一致団結していた。

 「みんながナーバスになる状況ではあったんですけど、逆にみんながマッツのために戦うというのを強く思いましたし、一番辛いのは彼自身だと思う。だからこそこういうときは僕たちが理解を示して、サポートをしていかなきゃいけない」と香川は語った。

 もちろん日本生まれの香川にドイツ人のサッカーにかける思いの強さを理解しにくい部分はある。故に「今日改めてドルトムントのサポーターを見て、歴史や文化含めてやはり自分たちのチームに対する愛であったり、ライバルに対する思いというのがあるんじゃないかなと感じた」という。

 香川もマンチェスター・ユナイテッド移籍時にサポーターとの別れを経験した。故に「非常に辛いものであるけど、ただその決断をしないといけない時だってくる。それは本人たちが一番分かっているんじゃないですか」とフンメルスの決断に理解を示した。

(取材:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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