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香川真司 9年前

香川はトップ下先発が濃厚。主将移籍公表で揺れるドルトも、本人は2桁得点へ意欲

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川はトップ下での先発出場が濃厚

香川真司
先発予想の香川真司【写真:Getty Images】

 28日にブラッケルの練習場で行われたトレーニングは、集中してリラックスした様子で終わった。しかしグラウンドの外からは、地元紙『ルール・ナッハリヒテン』や、大衆紙『ビルト』の記者が視線を注いでいる。何かあれば『ビルト』の格好の餌食だ。チームは平静を装っているのかもしれないし、そもそも平静なのかもしれない。

 ヴォルフスブルク戦でも、香川真司は先発なのではないだろうか。28日のトレーニングでは、コンディションを崩した様子はない。23日のシュトゥットガルト戦の後では困憊したところもあったが、2日間のオフを挟んで、リフレッシュしたようだ。ミニ・ゲームでもそうだったように、トップ下のポジションでの出場となるのは間違いない。

 フンメルスの件でクラブの周囲は騒がしいが、シュトゥットガルト戦の後でリーグ戦の残り3試合について「1試合1試合やるだけ」と口にしたように、4月に入ってから上向けた流れを継続して、集中して試合に入ることが重要になるのだろう。

 そしてヴォルフスブルク戦では、より一層、ゴールにこだわっても良いのではないだろうか。主将がピッチ外でエゴを表明した後で、ピッチ内でエゴを出したとしても、誰も咎めないだろう。ペナルティエリアに、繰り返しては繰り返し、何度も入っていく。前に行く。得点を奪い切る。シュトゥットガルト戦の後では、シーズン2桁得点への意欲も見せている。

 不安定なヴォルフスブルクは、固め打ちの格好の相手だ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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