レアル・マドリーのガレス・ベイル【写真:Getty Images】
レアル・マドリーが誇るBBC(カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウド)で、唯一無傷な状態のベイル。しかし、ジダン監督は来週に控えたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグを見据え、リーガ・エスパニョーラ第36節のレアル・ソシエダ戦でベイルを欠場させる見通しのようだ。29日、スペイン『アス』が報じている。
C・ロナウド、ベンゼマのコンディションが危惧される中で、CL&リーガ制覇を賭けてジダン監督もベイルをフル回転させたいところであろうが、そうはいかない事情があるようだ。
ベイルは故障により今季レアルが戦ってきた全47試合のうち、実に36%にあたる17試合も欠場している。今季は特に左ふくらはぎの故障に悩まされてきた。昨年9月、10月、そして今年の1月からは8試合を欠場している。ベンゼマの欠場13試合、C・ロナウドの2試合と比較すると、その多さが浮き彫りにされる。
そういった経緯もあり、常にジダン監督はベイルのコンディションに気を使ってきた。前ベニテス体制のリーガではスタメン12試合中10試合で90分フル出場しているのに対し、ジダン体制になってからのフル出場はたったの4試合。それもヴォルフスブルグとのCL準々決勝の2試合、直近のリーガ第35節ラージョ戦、そして先日のマンCとの1stレグと、すべて最近の試合のものである。ジダンの気遣いがわかる数字だ。
欠場の多さは気になるところだが、その一方で出場した試合ではパフォーマンスの高さを見せつけいている。リーグ戦ではここまで18ゴール。87分で1得点という数字は、スアレスとベンゼマに次ぐものだ。
故障とハイパフォーマンスが常に背中合わせの“ガラスのエース”ベイルを残された試合でどう使うのか。ジダン監督の腕の見せ所だ。
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