インテルのディエゴ・ミリート【写真:Getty Images】
インテル黄金期のエースとして、2009/10シーズンにチームを三冠に導いた元アルゼンチン代表FWディエゴ・ミリートがそのキャリアに幕を下ろそうとしている。27日、アルゼンチン『クラリン』紙が報じている。
2014年夏、イタリアを去ったミリートは自らのキャリアをスタートさせた母国アルゼンチンのラシンへと復帰していた。国内リーグ第12節、インデペンディエンテとのアベジャネーダ・ダービーを終えた翌日の会見で、36歳になったミリートは自らの胸の内を語った。
「僕に愛情を捧げてくれた人たちに感謝をしたい。彼らには恩がある。僕が与えられる以上のものを与えてくれるんだ」とファンに向けて述べ、引退については「膝が思うようにプレーさせてくれないんだ。シーズンが終わる6月以降は、もうこれ以上、膝に負担をかけないと決めたんだ。引退を決意している」とコメントした。
ミリートは1999年にラシンでプロキャリアをスタート。以後、ジェノア、サラゴサ、インテルでプレーした。2009/2010シーズンにはジョゼ・モウリーニョ監督のもとエースとして大活躍。セリエA最終節シエナ戦、コッパ・イタリア決勝ローマ戦、チャンピオンズリーグ決勝バイエルン・ミュンヘン戦の全てで決勝ゴールを決め、インテルに三冠をもたらした。2011年以降は日本代表DF長友佑都とも共にプレーしている。
また、将来については「もし指導者になることを決意したら、いつかラシンのベンチに座りたいね」と幼少期から愛したチームの指揮官を夢見ていることを明かした。
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