ファン・ロマン・リケルメ【写真:Getty Images】
ブラジルで宿敵アルゼンチンの英雄の名をつけられた子どもが急増している。27日、アルゼンチン紙『ラ・ナシオン』が報じている。
ブラジルで2010年に行なわれた国勢調査の結果、2000年代に「リケルメ」と命名されている子どもが増加していることが分かったようだ。「ロナウド」や「ロマーリオ」という名の子がポイントを落としているのに対し、「Riquelme」および「Rikelme」と名付けられた子どもが、前の10年と比べそれぞれ何と6894%と10057%増ということだ。
2000年代と言えば、バルセロナ、ビジャレアル、そしてボカ・ジュニアースといったクラブで、ファン・ロマン・リケルメが最も輝いた時代。やはり2000、2001、2007と3度のリベルタドーレス杯王者に輝いた印象は、ブラジル人にも大きなインパクトを残したのだろう。
永遠のライバルである、ブラジル人にその名をつけさせてしまう、リケルメの圧倒的な存在感には改めて脱帽である。そして近い将来、この「リケルメ」と名付けられた子どもたちがブラジル代表でプレーするということが起きるかもしれない。子どもの名前にも影響してくるブラジルのサッカー熱の大きさが表れた結果となった。
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