中国の巨人がミラン買収に参戦
日本代表FW本田圭佑が所属するミランが再びクラブ買収問題に揺れている。
ミランの買収報道が話題となるのは今回が初めてのことではない。昨年6月にはタイ人資本家ビー・テチャウボン氏が株式48%を4億7000万ユーロ(約655億円)で購入(株式増資)したことが発表され、ミランのクラブ買収騒動に決着がついたかのように思われた。
しかしながら、その後テチャウボン氏は思うように資金を集めることができず、株式増資の手続きは停滞。ミラノ万博跡地であるポルテッロ地区への新スタジアム建設計画もこれに伴って頓挫を余儀なくされた。
その後、中国資本によるミラン買収の興味が伝えられてから事態が急変したのが27日。まずはイタリア時間の昼に今世界で最も勢いのある企業の一つであるオンライン・マーケット会社「アリババ・グループ」の会長であるジャック・マー氏がミラン買収に参戦するというニュースが舞い込んできた。さらにはイタリア紙『トゥット・スポルト』がマー氏を中心とした中国コンソーシアムが最大7億2000万ユーロ(約900億円)でミランの株式100%を購入で合意したと報じたのだ。
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