本田、新体制初の先発へ
4-3-1-2トップ下の1番手とみなされているジャコモ・ボナベントゥーラが21日のカルピ戦で故障を訴え、右太腿腸腰筋の肉離れが判明。そのカルピ戦でトップ下として先発したケビン・プリンス・ボアテンクはコンディション不良のために凡庸なパフォーマンスに終始した。
そして25日のエラス・ヴェローナ戦に向けて、本田圭佑がトップ下として起用の見込みだと地元紙は報じる。トップ下として練習もしているようなのだが、蓋を開けたらボアテンクになるのではないか、という思いは拭えない。少なくともクリスティアン・ブロッキ監督はトップ下の起用について明言を避けていたし、トップ下にどういう選手を求めるのかという戦術上の理由も曖昧にした。
システムは引き続き、ブロッキ監督(もとい、シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長)によるミラン改革の目玉である4-3-1-2。その要となる例のポジションについて「FWと中盤を結ぶトップ下は、あくまでカラッテリスティカ(特質)で選ぶ」と指揮官は語る。そこで、ボアテンクと本田(当然ながらボナベントゥーラは欠場)のどちらが特質にあっているのか、と質問をしたら、返った答えは次のようなものだった。
「誰がどういうスタイルか、という問題ではない。どちらかを起用するかは中盤3人の組み合わせによっても決まる。プレースタイルは2人とも違うのは皆さんも知っての通り。ボアテンクはFW陣とのコンビネーションがいいし、本田は中盤を考えられる。状況によって一方を選び、また一方を選ぶという風にするだろう」