セリエAで史上初めてイタリア人がゼロに【写真:Getty Images】
イタリア・セリエA第35節インテル対ウディネーゼは“歴史的な”試合となった。
現地時間の23日に行なわれたインテル対ウディネーゼはセリエA史上初めて両チーム先発22人にイタリア人が一人もいない試合となった。イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じている。
全22選手は以下。
【インテル】
・ハンダノビッチ(スロベニア)
・長友(日本)
・ミランダ(ブラジル)
・ムリージョ(コロンビア)
・J・ジェズス(ブラジル)
・メロ(ブラジル)
・コンドグビア(フランス)
・ビアビアニー(フランス)
・ヨベティッチ(モンテネグロ)
・ブロゾビッチ(クロアチア)
・イカルディ(アルゼンチン)
【ウディネーゼ】
・カルネジス(ギリシャ)
・ワゲ(マリ)
・ダニーロ(ブラジル)
・フェリペ(ブラジル)
・ヴィドマー(スイス)
・バドゥ(ガーナ)
・クズマノビッチ(セルビア)
・フェルナンデス(ポルトガル)
・エデニルソン(ブラジル)
・サパタ(コロンビア)
・テレオー(フランス)
イカルディ、ダニーロ、フェリペはイタリア国籍を有しているため、正確には「イタリア代表を選択した選手が1人も先発出場をしなかった試合」となる。途中交代でインテルがエデルとダンブロージオを、ウディネーゼがパスクアーレを投入したことで「イタリア代表を選択した選手が1人も出場しなかった試合」とはならなかった。
インテルは元々「外国人選手の待遇を改善する」という理由でミランより独立した過去を持ち、伝統的に国籍を問わずに選手を起用することで知られている。一方、ウディネーゼは近年世界中にスカウトを派遣し、とりわけ南米と東欧のサッカー新興国の選手たちを獲得することで競争力を高めてきた。
セリエAの中でも一二を争う国際色豊かな両クラブが対戦したことで、思いがけない記録が生まれている。
(文:Keiske Horie)
【了】