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香川真司 9年前

香川真司、連戦疲労でも先発か。“罠”を仕掛けるシュトゥットガルトは“決め切る力”を磨く格好の相手

text by 本田千尋 photo by Getty Images

疲労のある香川だが、先発してもおかしくないワケ

 香川は、ベンチスタートとなってもおかしくはない。

 20日のヘルタ戦は、90分間フル出場している。またヘルタ戦を含めた直近の4試合全てを先発出場し、途中交代となったのは、14日のアウェイでのリバプール戦だけだ。連戦の疲労を考慮して、またドルトムントはシュトゥットガルト戦で何が何でも勝ち点を必要としているわけでもないので、このタイミングで“お休み”が与えられる可能性はある。

 しかし、シュトゥットガルト戦を終えれば、次のボルフスブルク戦まで1週間が空くことになる。現在の香川のコンディションと調子を考えれば、シュトゥットガルト戦でも先発出場するのではないのだろうか。連戦をやり遂げるだけの充実した波に、今の香川は乗っている。

 出場となれば、「決め切る力」を磨く上で、シュトゥットガルトは格好の相手と言えるだろう。「今日は点を取りたかった」が、ノーゴールに終わったヘルタ戦の後で、香川は「決め切る力が欲しい」と口にした。

 トゥヘルがカウンターを警戒するように、シュトゥットガルトはしっかりとした守備のブロックを形成して、BVBに挑んでくるだろう。しかし17日のハンブルガーSV戦に続いて、ヘルタ戦でもトップ下で安定したプレーを見せていることを考えれば、香川はシュトゥットガルトのバイタルエリアでも余裕を持ったプレーができるのではないだろうか。

 であれば、シンプルに、点を取る、ゴールを「決め切る力」を突き詰めていく格好の機会と言えそうだ。そして、それはまた、“本当に大事なところ”で点を取る力にも繋がっていくのだろう。

 5月21日には、DFBポカールの決勝、対バイエルン・ミュンヘン戦が控えている。

(文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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