GS突破の可能性はいまだ残すも…ブーイングに選手たちは何を思うか
「みんな悔しいと思うし、シンプルにもっとみんなで練習して上を目指していくしかないのかなと思います。今はリーグ含めて3連敗なので、次の甲府戦を全力で練習からやって勝利を目指すしかない」(東)
「チーム全員で話し合って、どういう守備をするか、攻撃であれば引かれた相手にどう攻めるかというのをもっともっと練習中から話し合っていければと思います」(米本)
同日に行われた試合で江蘇蘇寧がビン・ズオンに勝利したため、FC東京は次節アウェイのビン・ズオン戦に勝利すればグループステージを突破できる。決して、この敗戦でグループステージ敗退が決まったわけではないのだ。
しかし、選手たちが口にしたのはこの2ヶ月間で積み上げてきたことへの疑心暗鬼、あるいは将来への不安感を表す言葉だった。
FC東京はリーグ戦も含めて公式戦3連敗。米本は、「戸惑いというか、もう一回イチから見直して選手全員で話し合って原点に戻ったり、またミーティングがあったりするので、崩れないでチーム一丸となって戦っていければと思います」と振り返っている。
全北現代戦の敗戦がチームに与えたものが、単なる1敗ではないことは確かだ。
だが、彼らがアジアで戦う舞台が終わったわけではない。この敗戦から何を学び、サポーターから浴びたブーイングに何を思うのか。そして、それを長いシーズンに活かしていかなければならない。
青と赤をまとうチームの戦いは、まだ続いていくのだから。
(取材・文:今関飛駒)
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