ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長【写真:Getty Images】
今や“迷惑会長”として名高いシルビオ・ベルルスコーニ氏だが、一応“口出し”する権利はあるのかもしれない。21日、イタリア紙『トゥットスポルト』が伝えている。
ベルルスコーニ氏は1986年にミランを買収してから、実に8億6500万ユーロ(約1068億5000万円)を投資しているようだ。この30年間でクラブは毎季2533万ユーロ(約31億2700万円)を費やした計算になる。
乱脈経営が表面化したミランには、昨年はタイの実業家から外資注入され、今年は中国系企業に7億ユーロ(約864億1000万円)の買収話が噂されている。
ベルルスコーニ名誉会長がミランのオーナーに就任した当初は、“グランデ・ミラン”や“オランダ・トリオ”を筆頭に世界を席巻し英雄視されていたが、現在は低迷の“元凶”とも言われるまでになった。世界中にファンをもつミランだが、果たして来シーズンもチームの会長は、イタリア人のままなのだろうか。
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