ロッチデールのMFカラム・キャンプス【写真:Getty Images】
現地時間19日に行われたイングランド・リーグ1(3部相当)のロッチデール対ジリンガムで珍しい出来事があった。英紙『ミラー』などが報じている。
この試合の前半、一般的には開始前やハーフタイムにスタジアムを盛り上げるはずのスタジアムDJが試合中にもかかわらずあるアナウンスを会場内に流した。それはピッチ上でプレーするロッチデールのMFカラム・キャンプスに向けたものだった。
なんとその内容は選手がスタジアム脇に止めた自家用車の「ヘッドライト消し忘れ」を警告するもの。試合後、キャンプスは地元ラジオ局『BBCラジオマンチェスター』に対しその場面を「ボールが外へ出ていたから(アナウンスを)聞いていた。そうしたら呼び出された番号がすぐに『自分の車のナンバープレートだ!』とわかったんだ」と振り返っている。
選手の車のバッテリー上がりを心配したスタジアムDJの粋な計らいを受けたキャンプスだが、「僕の車が他の車の入庫を妨げているのかと思った」といい、近くにいたチームメイトに確認してしまったことを明かした。
その後は「ケビン・ギボンズ(チームのスポーツ科学部門責任者)を見つけて、『僕の車が呼び出された。解決できる?』と聞いた」というキャンプス。実際にそのスタッフは選手の車のキーを持って駐車場へ走り、問題を収拾した。
自分の車が無事なことに安心したのか、キャンプスは前半終了間際にゴールを挙げてロッチデールを敗戦から救っている。誰しもが犯しがちな“うっかりミス”が、スタジアムDJの一言で会場中をざわつかせる一大事になってしまった。選手自身が救われたのは言うまでもない。
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